カラビナのおすすめの使い方｜普段使いに！おしゃれな付け方も紹介【リュックにも】

クライミングや登山で使うカラビナは、アウトドアだけではなく普段使いにも役立ちます。鍵を束ねたカラビナをズボンのベルトにつけていれば、鍵をなくす心配がありません。小物をリュックやバッグに吊って取り出しやすくするなど、多様な使用方法があります。

カラビナは強度の高いものからおしゃれ重視のものまで種類が豊富で、デザインやカラーも多く、ファッションアイテムとしても使えます。とはいえキャンプや旅行、日常でどんな使い道があるのか意外と知られていません。

そこで今回はカラビナとはどんなものなのか、知っておくべきカラビナの使い方を解説します。キャンプから登山、普段使いまで実用的な付け方を紹介していくので、まだ使っていない方、気になっている方はぜひチェックしてみてください。

そもそもカラビナはロッククライミングや滑落の恐れがある登山で、命を守るために開発された開閉式の金属製の金具です。体に装着した命綱とロープを連結させる金具なので、体重以上の荷重がかかるのを想定しています。頑丈な作りのアウトドアアイテムです。

超ジュラルミンなど特殊な素材で作られた堅牢なものが、信頼性・実用性共に高く、アウトドアで利用する際は、国際山岳連盟の安全基準を満たした「UIAA」やヨーロッパの「CE」など、安全基準を満たしたものが安心です。

近年は強度は高くないカラビナがファッションアイテムとして販売されています。元々のカラビナの役割とは異なるのを理解した上で、普段使いにも利用しましょう。

カラビナの形は3種類です。D型・O型・HMS型の特徴を紹介します。

• D型・・・アルファベットのDの形をしたもの。荷重方向が決まっていれば、支点とロープがずれにくく高い強度が保てる
• O型・・・オーバル型とも呼ばれる角が丸い楕円型のもの。両サイドから荷重がかけられるため使いやすく、レスキューにも利用されている
• HMS型・・・洋梨のような形。荷重方向が広いため多用途で使える。キーホルダーとして利用する場合には、いくつもの鍵やアイテムがかけられる

カラビナは金属部分の一部が開閉するため、リュックやバッグに付けて小物を引っ掛けるのに便利です。リュックの中から取り出す手間がなく、使いたいときにすぐに使えます。

荷物に紛れてしまう小物・こまめな水分補給用のドリンクボトル・バッグの中に入れられない崩れやすいものなどをぶら下げて置くととても便利です。お子さま用ネームホルダーをぶら下げるなど、アイデア次第で活用の幅があります。

外出時に必ず持って出るのが鍵。家の鍵から車や自転車の鍵・ロッカーやバッグの鍵まで数本の鍵を持ち歩く方、多いですよね。カラビナにまとめてつけてバッグやベルト通しに引っ掛けておくのがおすすめです。

ポケットに入れて失くしてしまう・しまった場所がわからなくなるなどトラブルが多いのが小さな鍵です。デザイン性のあるカラビナを使ってズボンのベルト通しにかけておけば、おしゃれに鍵を持ち歩けます。

スマホは、無造作にバッグに入れてしまうと迷子になりがちなアイテムです。カラビナを使ってスマホホルダーとしてスマホをバッグやベルトループに吊るしておけば、スマホが行方不明になり慌てる心配がありません。なるべく両手を空けておきたいアウトドアでも、この方法はとても役立ちます。

車の中でゴミ袋を引っ掛けておくのにも便利なカラビナ。家族と一緒のドライブはゴミが出て捨て場所に困りますよね。そんなときにおすすめなのが、運転席や助手席のヘッドレストにカラビナを引っ掛けて即席のゴミ袋を作る方法です。

ゴミ袋以外にもおもちゃ用の袋なども引っ掛けておくと散らかりがちな車内がきれいに保てます。カラビナにバッグや荷物をぶらさげる方法もおすすめで、足元やシートが広く使えてカラビナは車内で大変役立ちます。

アクセサリー用のカラビナはさまざまなデザインで販売されています。通勤・通学で毎日使う交通系ICカードを入れたパスケースとカラビナを繋げてバッグにつける方法はおしゃれです。

パスケース自体にコインケースが付いているものを選べば、お財布代わりにも使えます。改札前でバッグからゴソゴソとパスケースを取り出す手間もなくスムーズに改札が抜けらます。男性にも女性にもおすすめしたいカラビナの使い方です。

ペットを繋いでおくのにも役立つのがカラビナです。通常のリードにはナスカンが付いていますが、ナスカンは柱やポールに係留するには向いていません。カラビナならリードを引っ掛ければ柱などに固定できて一時的に犬を繋ぎ留めておけます。

長時間犬から離れてしまったり、目の届かないところに留め置くのはおすすめできませんが、カフェなどでそばにいてもらうならカラビナが大変役立ちます。犬とのお出かけにカラビナを一つ持ち歩くのがおすすめです。

ハンギングチェーンにカラビナを合わせて小物を吊るすのがおすすめです。サイト内はつい散らかって整理整頓ができないと困っていませんか。小型のランタンやコップなど持ち手のついているものなら何でも吊り下げられて便利です。Tシャツをハンガーで吊るすのも可能です。

S字フックで代用する方法もありますが、外れやすく風が吹いたら飛ばされます。カラビナなら外れる心配がなく、またテントサイトがおしゃれに見えるメリットもあります。

キャンプでハンモックを簡単に吊るすのに欠かせないカラビナ。ハンモックは体の重みがかかるので強度の高いカラビナを用意しましょう。とはいえ強度をクリアしたカラビナが必要な数、ハンモックに付属している商品が多いです。

こだわり派のキャンパーは、登山用の本格的なカラビナでハンモックの設置をアレンジしています。鍵付きやアルマイト処理された登山用具としてのカラビナは強度・機能面・デザインにおいてキャンパーの満足が得られるギアです。

テント設営などで何かと手が汚れるため、さっと手を拭けるタオルが近くにあると重宝します。そんなとき、カラビナがあればテント・タープのポールやロープにタオルを引っ掛けてタオル掛けとして活用可能です。吊るしてあるぶん乾きも早く、タオルが半乾きで不快な思いをしなくて済みます。

マムートはスイスに本社を構えるアウトドアブランドです。マムートで販売されているカラビナは登山家や山岳ガイドに人気あり、軽量でコンパクトに作られています。登山家にとって重量が軽いのは魅力であり、多くの方が愛用しています。

ロックテリクスはドイツに本社を構えるクライミングシューズのメーカーです。登山用カラビナも販売しており、低価格で手に入ります。値段が安いと品質が悪いと思われがちですが、ロックテリウスのカラビナは安いうえに丈夫な仕上がりになっているのが魅力です。

マウンテンダックスは1977年に日本で創業されたメーカーです。登山用品を取り扱っており、耐久性の高いカラビナも販売されています。見た目のデザインもおしゃれなものが多く、自分好みのデザインも見つかりやすいです。

カラビナへのロープの通し方（クリップ）、ゲートの向きは重要です。クライマーの命を守るためロープの通し方を間違えてはいけません。壁面とカラビナの間からロープを通し、カラビナの前へロープが抜けた状態が正しい通し方です。

カラビナのゲート（開閉部）は常にクライマーが進む方向の逆側を向くようにします。ロープを誤った向きに通すと、ロープの動きによりカラビナが外れる危険があります。使用中はカラビナの状態を確認したり、ゲートが閉じて縦軸方向に荷重がかかっているかを確認してください。

ハンモックを吊るす場合にもロープを通す向きは登山と同じです。より安全に快適に過ごすためにも注意深くカラビナを使えるよう工夫してください。

カラビナは、子育て中のパパ・ママにもおすすめのアイテムです。外出先では、子どもがいろいろなものに触って手指の衛生が気になるところ。そんなとき、携帯用のハンドサニタイザーをカラビナでバッグに吊り下げておけば、必要なときにサッと手指消毒できます。

また、手を拭いて濡れたハンドタオルをバッグの中に入れると、バッグの中の物が湿ってしまい不快ですよね。そんなときにも、カラビナを使って手を拭いたタオルをバッグに吊り下げておけばバッグの中のものを濡らさずに済み、タオルも早く乾きます。

100均のカラビナ付きのペットホルダーはフェスで使えると話題です。ズボンにペットボトルをぶら下げている方はよく見かけますよね。そんな頼れるペットホルダー付きカラビナは、アウトドアや釣具専門店以外にもダイソーやセリアでも購入できます。

ダイソー

• 栓抜き機能付きカラビナ
• 方位磁石付きカラビナキーホルダー
• おしゃれでかわいい星型カラビナなど

セリア

• ロックゲート付きカラビナ
• クリップ付きカラビナ
• 暗闇で便利なLEDライト付きカラビナなど

カラビナはもともとは登山用具として開発されたアイテム。今では日常使いに便利なグッズとしてアウトドア以外でも活用されています。キャンプ・旅行・普段使いに便利なカラビナを使いこなして毎日をもっと楽しみましょう。