ペツルのカラビナおすすめ10選！定番のスピリットも！

リードクライミングや険しい登山などロープを使うクライミングにカラビナは必需品です。カラビナは一部が開閉する楕円形の体重以上の重さを支えることのできる強さを持つ金属製の固定器具で、身体を支えるハーネスやロープをスムーズに接続できます。

中でもフランスの登山用品や高所作業用品を製造する50年以上の歴史のあるメーカーの「ペツル社」のカラビナは高単価ではあるものの、多種多様で安全性がありながら使いやすいと評判があります。種類が豊富だからこそどれを選べばいいのかわからない人も多いのでは？

そこで今回は、ペツルについて・カラビナの選び方・カラビナの代表的な商品について詳しく説明します。カラビナは登山だけではなく、アクセサリー・工業などの普段使いにも使え、一度買ったら長期間使うことができます。カラビナ初心者の方や新しいカラビナを購入予定の人はぜひ参考にしてください。

ペツルが持つ魅力はたくさんありますが、今回は代表的な3つを紹介します。特にねじ式ロックつきカラビナと言えばペツルのカラビナと言えるほどよく知られているので、ペツルのことを知らない人や初心者の人は参考にしてください。

赤い警告表示がついているのでロックが不十分だと赤い警告表示が見える構造で、ロックのし忘れに気付きやすいのが特徴です。視覚的にロックがされているのかわからない警告表示のないロックつきカラビナでは、自分ではロックしたと思っていても実際はそうではないケースもあり危険が伴います。

なお、セルフで赤い警告表示を色付けしても使用していく内に消えてしまうので、既存の赤い警告表示のあるものをあらかじめ買う方がコスパがいいのでおすすめです。

カラビナのノーズがスリムなのでロックしやすいのがペツルの特徴です。一般的なカラビナでノーズが出ているものはクリップが難しいことがあります。そうなるとクリップできない危険性が発生し安全に使うことができません。

しかしペツルのカラビナはギアが混雑しがちな確保支点・ハーケンなどの穴が小さい支点・岩の凹部にあるような支点などでもクリップしやすいスリムな構造で安全性を保つことができます。

ペツルのカラビナは角が無い滑らかなデザインでなにかに引っかからずに済むので便利です。カラビナに角があると自身のハーネスのギアラックや支点などさまざまなものに引っかかることが多くなり、その度にストレスを感じます。

そのストレスを軽減しながら、ノーズには段差のないキーロックシステムを採用しているので快適にカラビナを使いたい人にはおすすめです。

ペツルのカラビナにはたくさんの種類がある中から、自分がほしいカラビナを買うための選び方を5つ紹介します。初心者でなにから選べばいいのかわからない人や新しくカラビナを買う人はぜひ参考にしてください。

使用用途に合わせて3種類のカラビナから形を選びましょう。D型・HMS型・O（オーバル）型の3つがあり、安全性を確保するためにも参考にしてください。

基本的にはキーロック付きのカラビナがおすすめです。特にクライミングなどのカラビナに身体を預けて外れるリスクを少なくする場合はロック付きカラビナを選びましょう。

キーロック付きのカラビナは安全性を重視して設計されており、カラビナのゲートのロックが機能せずロープが外れてしまうリスクを軽減できるので初めてカラビナを購入する人にはおすすめです。

使用するカラビナの強度をチェックしてから購入しましょう。強度の具合によって使用目的が変わり、リスクを伴うシーンで使用する予定の人は強度の強いカラビナ、日常使いだけをする場合は頻繁にワンタッチのゲート開閉が容易な強度を重視しないカラビナがおすすめです。

軽量かつコンパクトで片手で扱えるカラビナは便利なのでおすすめです。登山やクライミングなどでは片手でゲートの開閉をすることも多く、できるだけ身軽な状態で動きやすい方がいいので、カラビナ自体の軽量さとワンタッチで扱えるカラビナは重宝してくれます。

また、一般的なカラビナは100gほどありますが、複数のカラビナを装備する・運動を伴う際に使う場合は50g以下のできるだけ軽い安全性のあるものがベストです。

危険が伴う用途（登山・クライミング）の場合、安全基準に達しているカラビナなのかを必ず確認しましょう。一般的にカラビナのスパイン部分に記載されているUIAA（国際山岳連盟）かCE（EU加盟国のヨーロッパの安全基準を満たしている表示）などの安全基準表示を見ることでチェックすることができます。

なお、メーカーのわからないものや非常に低価格のものはこの記載がない商品が多いので注意が必要です。

ペツルの定番のカラビナと言えば、「スピリット」と呼ばれるアイテムです。形は変形D型ロックつき・引っかかりがない滑らかな形状・ノーズがスリムなのでクリップしやすいのが特徴です。

またロックはねじ式で赤い警告表示がついている安全性の高いアイテムなので、マルチピッククライミングなどのセルフビレイコードとの併用や支点構造に適しています。

複数の器具を連結するのに活躍するカラビナは「ウィリアム」で、1つ持っておくと便利なアイテムです。HMS型のサイズの大きい79gの重量で、マルチピッチクライミングにおける確保支点のマスターポイントやギアやロープなどをまとめたい人にはおすすめです。

さらに、スクリューロック・ボールロックの2つのパターンがあり、ノーズがスリムでクリップしやすい引っかかりが少ない滑らかなデザインなのでシングルロープとの相性がいいのもうれしいポイント。

ペツルの「アンジュ」はロックを外した時にスムーズな設計になっています。ペツルが軽さと使いやすさの両立を目指して開発した商品で、丈夫さが十分にあるにも関わらず28gのアイテムです。さらに、UIAAの安全基準を満たしながらコンパクトで破断強度・縦軸22 kNというハイスペックなのでおすすめです。

また、大きさや形状も手になじむように工夫されており、つけ外しの邪魔になるくぼみのない肉抜き構造と独自のキーロックシステムなのでストレスなく使うことができます。

ロープの回収が出来ず登り返す時に便利なものは「オーケー」と言うカラビナです。O型のカラビナで、普段使いではなく予備のカラビナとして携帯するのに適しています。重量は70gで厚みのあるプーリーなどのO型のカラビナを必要とするギアが多く、それらのギアを連結する際に役立ちます。

スポーツクライミング・アルパインクライミング・アイスクライミング・探検や冒険、レスキューにも適しているのがうれしいポイント。また、キーロックシステムを採用しているため、なにかに引っかかることがない商品です。

種類豊富なカラビナを扱うペツルは最強で、自分に合ったカラビナを手に入れることができます。1つに限らず複数のカラビナを持つことでどんな場面でも活躍してくれるのでぜひ参考にしてください。